資産管理会社を作る(不動産)

資産管理会社のオーナーが、不動産を多数所有しており、その不動産を資産管理会社にて運営することを想定します。なお、すでに不動産をオーナー個人で保有しており、その不動産を個人→法人に移管する取引が生じる場合、その不動産の時価と簿価のバランスによって損益が生じ、課税が生じうる点は大前提として前置きさせていただきます。

不動産投資における個人・法人の比較でいうと、昨日投稿した有価証券を保有する際と大部分は変わらず、所得を従業員間で分散する効果や、役員報酬など経費計上できる幅が広がることがメリットとして挙げられます。
では何が異なるかというと、個人にとっては有価証券と不動産では所得の分類が異なります。有価証券を保有し配当金を受領するとなると配当所得として約20%の税率で課税されますが、不動産収入を得た場合は不動産所得として取り扱われ、累進課税の適用対象となります。(その他不動産クラウドファンディングにより収益を受け取るケースも考えられますが、その場合も雑所得として累進課税の対象となります)

すると有価証券の時は配当額にかかわらず20%の課税で済んでいたところ、不動産のケースでは所得に応じて20%超の税率が課せられるケースも生じうるということになります。
一般的には、法人税のみで比較した場合、800万円を超える所得が見込まれるケースでは、法人化した方がメリットが生じるでしょう。

資産運用を始める場合は投資対象としても魅力によって何を保有するか決まってくるかと思いますが、それをどの程度保有してどの程度収益が見込めるのか、それによって望ましい投資形態も変わりますし、あとから変更する場合は移管の手間、コストも生じます。ぜひある程度の見通しをもって方針決定されることをお勧めします。

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Posted by higuchi