修飾語には気を付ける
先日お客様(依頼者様)と話していた時のこと。
先方の事業内容や、売り上げ規模等、事業に関する話を一通りヒアリングしました。いったんこちらも聞き終えて、仕入れて販売してという比較的シンプルなPLが想像されたので、具体的に先方で生じる経費について、「○○と××と△△といった一般的なものが主ですかね?」といった内容の質問をしてしまいました。
そこで返ってきたのが、「何が一般的かわからないけど、…」というもの。
その方は事業開始されて間もなく、はじめて法人設立も検討されているというステータスの方で、会計にはあまり明るくない方でした。その方に対して「一般的な」という修飾語を用いたことで互いの理解にギャップが生じてしまい、先方の表情から頭に?マークが浮かんでいるように見受けられました。
それでその方が怒ったりということはないと思いますが、私とのコミュニケーションに違和感を感じられたかもしれません。
今回のように前提知識に差があったり、立場が違う方と話す際に、先の修飾語や抽象度の高い言葉を使うのは慎重にならねばと思いました。
同業であれば阿吽の呼吸で伝わる内容も、そうでない方からすると理解が止まるポイントになりかねない。
せっかく互いの時間を使ったのに、ともにゴールできないのはもったいないに他なりません。
先の「一般的な」や「特殊な」などというワードは会話の中で用いないか、用いるにしてもその会話の中で定義づけるということが必要かなと感じました。表現はかみ砕いて、使う言葉は具体的にという方針で、どなたにもわかりやすい説明を心掛けたいと思いました。
【一日一新】
Tres Hermanos アラチェラ、レングア