教育給付訓練制度
キャリアアップや資格取得のために勉強したいけれど、費用がネック…という方も多いかと思いますが、そんな時にぜひ活用してみていただきたいのが「教育訓練給付制度」。この制度は、厚生労働省が管轄するもので、一定の条件を満たす方が指定の講座を受講した場合、受講費用の一部が支給されるというものです。現在、この制度には大きく分けて3種類の給付がありますので、それぞれ見ていきましょう。
・一般教育訓練給付金
もっとも利用者が多いのが「一般教育訓練給付金」です。対象となるのは、簿記やTOEIC、介護職員初任者研修など比較的短期で取得可能な資格講座などで、受講費用の20％（上限10万円）が支給されます。（私も過去資格試験の予備校費用に充てさせていただきました。）雇用保険に一定期間加入していたことが主な条件ですが、離職後でも受給可能な場合があります。
・専門実践教育訓練給付金
次に、「専門実践教育訓練給付金」は、看護師や保育士、介護福祉士など、国家資格や専門職に向けた長期的な講座が対象です。最大で受講費用の70％（年間上限56万円、最大3年間で168万円）が支給されます。さらに資格取得後、一定期間就業すれば追加で20％が支給される場合もあります。
・特定一般教育訓練給付金
最後に「特定一般教育訓練給付金」は、一般教育訓練の中でも特に効果が高いとされる講座が対象で、支給率が50％に引き上げられています（上限25万円）。IT、医療、建設業などの人材不足分野に重点を置いた講座が多いのが特徴です。
教育訓練給付制度を上手に活用すれば、自己負担を抑えつつスキルアップや転職準備が可能です。制度の詳細や対象講座は厚生労働省の「教育訓練給付制度検索システム」などで確認できます。意外とこんなところで使えるのかという発見もあるかと思いますので、まずは自分がどの給付対象か、調べてみてはいかがでしょう？
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