M&Aで重要な「対象会社へのインタビュー」
M&A(企業の買収・合併)のプロセスにおいて、対象会社へのインタビューは非常に重要なステップのひとつです。これは、買い手側が対象企業の経営状況やリスクを深く理解するために行うヒアリングであり、デューデリジェンス(DD)の一環として実施されます。
インタビューでは、経営陣やキーパーソンに対して、事業の現状、将来の展望、主要取引先、財務状況、労務問題、契約関係、コンプライアンス対応など、多岐にわたる内容を確認します。財務DDにおいては、主に会計数値の詳細分析のために行われ、DDプロセスにおいて対象会社に投げたQAを直接回収する場としても活用されます。
税務DDにおいても同様にQAのうち直接説明してもらう方がいい事項などをこの場を使って回収します。特に財務・税務インタビューは、対象会社の顧問税理士に向けて実施されることが多いです。
また、特に中小企業やオーナー企業では、経営者の判断が経営そのものに直結していることが多いため、インタビューを通じて経営者の「人となり」や意思決定のスタイルも把握することが重要です。
買い手にとっては直接対象会社と向き合える貴重な機会となるため、ほとんどすべての案件で実施される重要なイベントとなります。
【一日一新】
おくむら