企業年金制度①
我々が老後に受け取る年金には、公的年金に加え、「企業年金」と呼ばれる私的年金制度があります。企業年金は、企業が従業員の退職後の生活を支えるために設ける制度で、退職金の代替や補完としての役割も担っています。いくつか種類があるのですが、2回に分けて記事にすることとし、まずは企業年金制度の中でも代表的な「確定給付企業年金(DB)」と「確定拠出年金(DC)」について書いてみます。
確定給付企業年金(DB)
確定給付企業年金は、あらかじめ将来受け取る年金額が決まっている制度です。年金額は、勤続年数や退職時の給与などに基づいて算出され、企業がその給付に必要な資金を準備・運用します。運用リスクは企業側が負担するため、従業員にとっては将来の年金額が確定していて安心感があります。
ただし、企業にとっては長期的な負担が大きく、近年では制度の見直しや縮小が進んでいます。
確定拠出年金(DC)
一方、確定拠出年金は、毎月拠出される掛金の額が決まっていて、その資金を従業員自身が運用します。将来の年金額は運用結果によって変動し、運用リスクは加入者が負う形になります。企業型DCは企業が掛金を拠出し、個人型(iDeCo)は個人が自ら掛金を拠出します。なお、企業型DCでもマッチング拠出といって、事業者に加え従業員も拠出する制度もあります。
DCの利点は、自分の資産形成を自分でコントロールできること。ただし、運用知識が求められ、自己責任で資産を管理する必要があります。
最近はDCが主流かと思いますが、DBについても触れてみました。また別の機会に各制度について詳細に見ていきたいと思います。
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